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第5回 非静力学モデルに関するワークショップ : 趣旨

「第5回 非静力学モデルに関するワークショップ」

 非静力学数値モデルは21世紀の気象学にとって欠くことのできない重要な研究基盤です。
 しかしながら、 多機能で高精度の非静力学モデルシステムの開発には多くの専門家の協力が必要です。 また、数値モデルを改良するためには利用者と開発者が連携し様々な事例で数値実験を行う必要があります。 このため、幅広い情報交換の場としてワークショップを開催いたします。

 ワークショップでは、非静力学モデルの開発や利用、基礎から応用までを含む次のような幅広いテーマを議論の対象とします。

  • 力学フレーム
  • 物理過程のパラメータ化
  • データ同化
  • 現象解析
  • 局地気候モデル
  • LES
  • 全球モデル
 今回のワークショップでは,以上の話題の中でも特に、「積雲パラメタリゼーション・雲物理」を中心テーマに設けたいと思います。 このテーマに関連する話題を提供されることを歓迎致します。


  --- 中心テーマ「積雲パラメタリゼーション・雲物理」の趣旨説明 ---

 気象庁や地球フロンティアでは 10km 格子での非静力学モデルの開発、運用が予定されています。 10km 格子モデルでは、積雲をあらわに分解できないので、積雲をパラメタライズする必要性が指摘されています。 このようなモデルでは、 大気大循環モデル(GCM)で用いられている積雲スキームではなく、 メソモデル用の Kain & Fritsch などのスキームが使われる傾向があるようです。
 一方、非静力学モデルを、 GCM で使われる積雲パラメタリゼーションの validaion のために使うという方向性や、 非静力学モデルを用いた super parameterization という話題も最近ホットになっています。
 また、非静力学モデルで格子がいくらより小さいと積雲パラメタリゼーションが必要ないかということも依然重要な問題です。 積雲パラメタリゼーションは、 雲物理過程、 境界層過程などと分けて考えることはできず、 このような他の物理過程との関連も議論していく必要があります。
 以上のように、 非静力学モデルと積雲パラメタリゼーションとの関連性は少なくありません。

 日時: 2003年 11月25、26日
 会場: 海洋科学技術センター 横浜研究所 三好記念講堂(〒236-0001 横浜市金沢区昭和町 3173-25)

 主催: 非静力学数値モデル研究連絡会
 共催: 地球フロンティア研究システム
 後援: 気象庁、日本気象学会

 (連絡先および予稿提出先)
 〒369-0293 埼玉県大里郡岡部町普済寺16
 埼玉工業大学 機械工学科
 佐藤正樹
 satoh@sit.ac.jp


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