高須賀大輔助教が主著の全球雲解像モデル国際比較プロジェクトに関する論文がPEPS誌に掲載されました。

高須賀大輔助教が主著の論文が PEPS 誌に掲載されました。水平解像度 5 km 以下の全球雲解像モデルを用いた通年スケールのシミュレーションの国際比較(第3次DYAMONDプロジェクト)のためのプロトコルを提案し、kmスケールの雲活動が気候学的な降水分布や循環場に与える影響の解析例について、日本の全球雲解像モデルNICAMに基づく結果を用いて示しました。本プロトコルには "Sendai Protocol"(仙台プロトコル)という呼称がつけられました。

論文情報:Takasuka, D., Satoh, M., Miyakawa, T., Kodama, C., Klocke, D., Stevens, B., Vidale, P.-L., & Terai, C. R. (2024). A protocol and analysis of year-long simulations of global storm-resolving models and beyond. Progress in Earth and Planetary Science, 11(1), 1-23.
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なお、全球雲解像モデリングによる気候シミュレーションに対する国際的な機運の高まりを受け、世界気候研究計画(WCRP)によって、全球kmスケール解像度のモデルデータを解析する国際ハッカソンが 2025年5月 に企画されています。本ハッカソンで使用されるデータも "Sendai Protocol" に従って提供されることになっています。(ハッカソンの情報はこちら:https://www.wcrp-esmo.org/activities/wcrp-global-km-scale-hackathon-2025